新卒で入社して働き続けてきたけど、このまま続けていいのかな?
給料は少しずつ上がっているけど、生活がラクにはならないなぁ。
同僚や友人も転職してるし、転職も考えたほうがいいのかな?
あなたは新卒から同じ会社で働き続けてきて、ふとした瞬間に「このまま続けていいのかな」なんて不安が頭をよぎることはありませんか?わたしも入社して5年過ぎたころから「続けたほうがいいのかな」と考えることが増えました。
それでも考えはじめた頃は、「このままでいいんだ」と今の会社を続けていくことを自分に納得させていました。転職のハードルが高かったこともありますが、小さな不安や不満はあっても転職というリスクを負ってまで解決したいとは考えていなかったからです。
ただし、今は転職も一般的になってきており、自分にとってより良い環境を求めることは当たり前になってきました。
わたしも転職を4回経験しています。自分に合わずに短期離職した会社もありましたが、今はホワイト企業で働いています。
一つの会社で働き続ける人は少なくなっている
終身雇用が崩壊しつつある
いままでは当たり前だと思っていた「終身雇用」にも終わりがあるのかもしれない。あなたもトヨタ自動車の豊田章男会長(=当時社長)の発言を覚えていませんか?
トヨタ自動車の豊田章男社長の終身雇用に関する発言が話題を呼んでいる。13日の日本自動車工業会の会長会見で「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べた。
引用:日経ビジネス(2019.5.14)より
日本型雇用の特徴に「終身雇用」がありました。新卒で採用された会社で定年まで働き、退職金をもらって老後を過ごす。しかし、終身雇用が崩壊しつつあります。終身雇用が崩壊していくのであれば、一つの会社で働き続けるメリットは減っていきます。
現在は「就社」ではなく「就職」になりつつありますね。
働き方の変化で転職を考える人が増えている
転職希望者数が増加しています。在宅ワークの普及や副業解禁といった働き方の変化から「いま働いている会社以外での仕事」について考えている人が増えています。
転職等希望者数とは?以下のような希望をしている人
- 現在の仕事を辞めてほかの仕事に変わりたい
- 現在の仕事のほかに別の仕事もしたい
参考:総務省 労働力調査(詳細集計) 2022年(令和4年)平均結果
総務省の2022年の労働力調査で「転職等希望者数」が年平均で968万人。統計上、比較可能な範囲で900万人を超えるのは初めてです。転職希望者の数は「1,000万人」目前ですね。
わたしも周りの同僚から転職についてよく相談を受けます。
みんな転職に興味はあるが、どう行動していいのかわからないのが本音なんですね。
一つの会社で働き続けるメリット
給料が安定して上がっていく
一つの会社で働き続けていくと、毎年給料が上がっていきます。日本の企業はまだまだ年功序列の傾向が強いからです。毎日コツコツと求められている仕事をこなしていけば、新卒から安定的に給料が上がっていきます。
年功序列制度を採用している主な大手企業としてトヨタ自動車やJT、味の素などがありますが、あなたも知っている企業ではありませんか?
年功序列を採用していることで定年まで安心して働ける環境と安定した給料が得られます。安定した仕事と給料があることで、計画的に行動ができることがメリットですね。
わたしも年功序列と成果主義を経験しましたが、年功序列の方が精神的に安定はできます。
働きやすい環境が作りやすい
一つの会社で働き続けていくと、あなたにとって働きやすい環境が作りやすいです。働く期間が長くなると一緒に働いている人との良好な信頼関係が築けるからです。
特に苦労した経験を共有すると、「いっしょに乗り切ったー!」という一体感でより絆が深まりますね。例えば「同期」って入社して何もわからないときに、いっしょに頑張った経験を共有しているから不思議な絆がありますよね。
ただし、全員と仲良くできるわけではないですよね?あなたがどうしても合わない人もいると思います。でも、一つの会社で長く働き続けていると困ったときには助けてもらえる関係も作れていますね。
このように長く働き続けていくことで、あなたにとって働きやすい環境が作りやすいですよ。
人間関係で悩む人は多いですよね。転職をすると毎回、人間関係を作っていく必要があります。
昇給・昇進につながる可能性が高い
一つの会社で働き続けていくと、昇給や昇進の可能性が高くなります。長く働き続けていくことで、社内での評価が上がり、重要なポジションを任せようと上司や経営陣が考えてくれるからです。
毎年の求められている目標を達成して行けば、順当に昇進をして行くでしょう。さらに現在は転職が一般化してきており、先輩や同僚が退職することでより昇進しやすくなってくる可能性が高いです。
年功序列の会社では年齢とともに給料アップや昇進の可能性アップが高くなりますよね。
一つの会社で働き続けるデメリット
短期で収入が上がりづらい
年功序列の傾向が強い日本の企業は、安定的に給料が上がっていきますが、その分短期での収入アップは望めません。あなたが他の社員よりダントツでよい成績を出したとしても、いきなり給料が100万円アップ!はありません。
同じ会社で働いている限り、ある程度の給料の上限が決まっているため給料の天井が見えてしまいます。短期で給料をあげるには転職しかありませんが、転職をすることで給料が下がる可能性もあります。
ただし、転職ではなく転職活動をすることであなたの市場価値を知ることができますよ。
わたしも転職で年収100万円アップを実現しました!
また、転職サービスの「doda」公式サイトで年収査定もできますよ。特に会員登録は必要ありませんし、無料でdoda独自の算出予測をしてくれますので、参考にしてみてください。
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会社の常識が自分の常識になってしまう
一つの会社で働いている人は「会社の常識=世間の常識」と考える人が多い傾向にあります。新卒から入社した会社で教えられたことが「普通」と考えてしまうからです。
しかしその考えはとても危険です。あなたもよく聞きませんか?
- うちの会社は昔からこのやり方でやってきた
- 今までそんなことしなくても不便なことはなかった
「会社の常識=世間の非常識」。転職経験がある社員とはなすと、違和感を感じる社内ルールはかならず話題になります。良い悪いではなく、固定概念に縛られずに多くの価値観に触れることは自分の考え方も豊かにしてくれることを知りましょう。
わたしは5社ほど経験をしていますが、それぞれの会社に独自のルールがあります。
しかし、一つの会社で働き続けている人は「会社の常識=世間の常識」と認識しています。
会社の寿命が短くなってきている
会社員の定年が伸びている中、会社の平均寿命が短くなっています。
2022年の倒産企業の平均寿命は23.3年(前年23.8年)で、2年ぶりに前年を下回った。長引くコロナ禍で支援効果も薄れ、さらに原材料や資材、エネルギー価格の高騰など急激な物価高に見舞われた。このため、経営基盤が脆弱な「新興」企業の倒産増が平均寿命の短縮につながった。
引用:東京商工リサーチ 平均寿命23.3年 ~2022年 業歴30年以上「老舗」企業の倒産~
業歴30年以上の「老舗」は1,904件(構成比33.7%)で、構成比は前年より0.1ポイント低下し、3年ぶりに前年を下回った。「老舗」企業は、その年月に応じて金融機関や取引先との関係を築き上げている。だが、過去の成功体験にとらわれ、外部環境の変化への対応が遅れるケースもある。また、高齢の代表者は、生産性向上や市場拡大への投資に消極的で、事業承継や後継者育成も後手に回りやすく、倒産や休廃業に追い込まれやすい。
倒産してからの転職活動は収入に不安がある中で行う可能性が高く、焦ってブラック企業に入社する可能性を上げてしまいます。転職活動は今の会社に働いている間に行うことが必須ですよ。
わたしも精神面が不安定なときに転職活動をして、ブラック企業に入社してしまったことがあります。
一つの会社で働き続けるべきか迷っている人がこれからすべきこと
転職活動をはじめる
「転職」ではなく「転職活動」をはじめてみましょう!わたしも転職を4回経験した中で、自分に合わずに半年で辞めた会社もありました。
たしかに「転職」にはリスクもあります。でも「転職活動」にリスクはありません。あなたにとってより良い環境を求めて活動することで、何が得意で何が苦手なのか、優先順位の高い価値観は何なのかが明確になってきます。
まずは無料でプロに相談できる転職エージェントの利用が不可欠です。あなたの理想のより良い環境って何ですか?に具体的な選択肢を紹介してくれますよ。
まとめ:一つの会社で働き働けるリスクは増えている
本記事では一つの会社で働き続けるメリット・デメリットを紹介しました。
- 一つの会社で働き続ける人は少なくなっている
- 一つの会社で働き続けるメリット
- 一つの会社で働き続けるデメリット
- 一つの会社で働き続けるべきか迷っている人がこれからすべきこと
一つの会社で働き続けるリスクが増えている現在は、あなたの人生をよりよくする選択肢として転職活動をしていくことが必要となっています。そして年々、転職希望者が増えているため、はやく動いた人がよりよい可能性をつかむチャンスが高くなりますよ。